2025年9月19日

こんにちは。
武蔵境の下井歯科医院です。
最近当院では歯ブラシや歯磨き粉などの他にキシリトールガムも購入できるようになりました。
なんとなく歯に優しい、虫歯になりにくいイメージはあるかと思いますが、どうして虫歯予防になるのか、正しい使い方はあるのかなど意外と知られていないこともたくさんあります。
そこで本日はキシリトールについてご紹介しようと思います。
キシリトールとは?
キシリトールとは、白樺やとうもろこし、いちごなどから作られる糖アルコールで天然の甘味料です。砂糖と同じ甘味があり、スーっとする清涼感があります。
砂糖との違い
- 虫歯になりにくい(理由は後述します)
- 血糖値の上昇が緩やか
- カロリーが砂糖の75%程度
なぜ虫歯予防になるの?
1980年代以降は、WHOが研究を始め、多くの研究結果が報告されています。キシリトールを使用した場合、30~80%の確率で虫歯の発生を防ぐとされています。
虫歯の予防となる理由をいくつかご紹介します。
菌のエサにならない
ミュータンス菌などの菌が糖をエサにして酸を出し、歯を溶かすことで虫歯は発生します。ところがキシリトールは菌のエサにならないため、酸が作られず、虫歯ができにくくなるのです。
唾液分泌の促進と再石灰化作用
甘味を感じることで唾液の分泌が促進されます。また、キシリトールは歯垢中のカルシウム濃度を上げ、歯の再石灰化や歯の硬度を上げることにも効果があるとされています。
ミュータンス菌の活動を弱める
キシリトールは、ミュータンス菌のエネルギーを消耗させることが分かっています。結果ミュータンス菌の数が減り、虫歯予防につながります。
キシリトールの効果を得るための使い方
日常生活に適宜取り入れるだけでも効果はありますが、特に十分な効果を得るためには以下のことをチェックしてみてください。
- キシリトールの含有率が50%以上のガムやタブレットを選ぶ
- 砂糖など虫歯の原因になるものが同時に含まれている場合もあるので注意
- 1日3回、3カ月以上続ける
- 1日あたり5〜10gを目安にする
おすすめのキシリトール商品
当院で扱っているキシリトール商品
当院では歯科専用のキシリトールガムを取り扱っております。

甘味料としてキシリトール100%、シュガーレスです。リン酸カルシウムとフノランが市販品より多く配合されているため、歯の再石灰化を促進します。
甘いものが食べたくなった時、お子様のおやつや歯磨きのご褒美として、虫歯予防にぜひ取り入れてみてください。
最後に
キシリトールを使ったむし歯予防は、「追加型むし歯予防法」と呼ばれています。市販されているだけでもたくさんの種類のキシリトール商品があるので、気軽に取り入れやすいかと思います。毎日の歯磨きと定期的な歯科医院での検診にプラスして、試してみてはいかがでしょうか。
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