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歯周病菌いろいろ

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2025年6月12日

歯周病菌いろいろ

こんにちは。武蔵境の下井歯科医院です。

最近はテレビや雑誌などのメディアでも、歯周病菌が全身疾患の発症にも影響しているということが取り上げられています。そこで、本日は具体的にどんな歯周病菌があるかご紹介をしていきたいと思います。

はじめに

あまり歯磨きをしなくても歯周病にならない方がいます。それは、口腔内の免疫力が非常に優れているかバイオフィルム内の細菌に悪玉菌がいないかのどちらかです。

以下で、その中でも特に悪さをする高病原性歯周病菌3つについてご紹介します。

①ポルフィロモナス・ジンジバリス(Pg菌)

歯周病菌界のリーダーと言われていて、多くの毒性因子を持っているほか、このPg菌がいるとバイオフィル全体の病原性が高まります。

歯周組織はタンパク質で作られていますが、Pg菌はタンパク質を分解してしまう作用があるので様々な悪影響を及ぼします。

また、全身疾患(糖尿病、がん、高血圧、虚血性心疾患、パーキンソン、脳卒中、リウマチなどなど)にも多く関連していることが分かっています。ここではアルツハイマーと誤嚥性肺炎についてご紹介します。

アルツハイマー

Pg菌が脳に入り込み炎症を起こして、毒素が神経変性を起こします。

誤嚥性肺炎

Pg菌含む口腔内の病原菌が気道に移動することで誤嚥性肺炎を起こします。

②タンネレラ・フォーサイシア(Tf菌)

腐った生ゴミのような悪臭を放ちます。

Pg菌と同様に、多くの全身疾患に関連があると言われています。しかし、Pg菌のように明確なエビデンスはまだありません。

③トレポネーラ・デンティコラ(Td菌)

上記2つの菌と違い、この菌には運動性があります。バイオフィルの中でうじゃうじゃ動き回り、Pg菌、Tf菌とともに集まって、相互作用によりより病原性を高めています。

また、Tf菌と同様全身疾患にも関連がありますが、明確なエビデンスはありません。

最後に

ご紹介した3つの菌の中でも、特にPg菌は歯周病原性が非常に高く、また全身疾患にも多く関係しているため、より研究が進んでいます。他の細菌についても研究が進むと、さらに全身疾患との関係やどんな性質があるか等が明らかになってくると思います。

また、今回ご紹介した細菌以外にも数えきれないほど多くの細菌が存在していて、それらがお互いに影響しあって口腔内の環境を左右しています。

私たちにできることは、とにかくお口の中の細菌を減らすための毎日のケアですね。

定期検診など歯医者さんをぜひ有効活用して、ご自身のお口の健康も全身の健康も守ってくださいね。

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