2025年10月09日

こんにちは。
武蔵境の下井歯科医院です。
本日は、PCRについてご紹介したいと思います。
PCRとは?
PCRと聞くとコロナの検査を思い浮かべる方も多いと思いますが、歯科でいうPCRは全く別物です。
PCRはプラークコントロールレコードの略で、簡単に言うと「歯の磨き残しが何%ありますよ」という指標です。
具体的には、染め出し液を使って汚れが残っている部分を染め出し、歯を4つのブロックに分けて色が染まっている部分をチェックしていきます。
数値として全体の何%磨き残しがあるかと、どの部分(歯の裏側に汚れが多い、左側が多いなど)に磨き残しが多いか、その方の磨き方の癖や苦手なところも分かります。
PCRは何%以下が理想?
一般的にはPCR20%以下が良いとされていて、当院でも患者様自身のケアの一つの目標としてPCR20%以下になるようにアドバイス等させていただいております。
歯科医院にご来院いただいて染め出しを行ってみると、体感ですが大体PCR30%〜70%くらいの方が多いようです。丁寧に歯磨きをしていただいてますが、意外と最初から20%を切るのは難しいです。
なぜPCR20%以下?
375名の患者の30年に及ぶ研究から、適切な歯科医院での定期検診・メンテナンスとともにPCRを20%以下に維持することで、歯周炎や虫歯の発症リスクを低く抑えられることが分かりました。
他にもさまざまな研究や論文によって、健康なお口の環境を維持するためにPCR20%以下が理想的であることが示されています。
PCRを下げるためにできること
では、PCR値を下げるためにどのようなことをすれば良いでしょうか。
以下にまとめてみました。
歯科医院でできること
- 現在(普段の磨き方)のPCR値、どの部分が磨けていないかを理解する
- 衛生士さんからアドバイスを受ける
- 定期的にプロのクリーニングを受け、自分では磨けていないところをカバーする
お家でできること
- 鏡を見ながら磨いてみる
- 歯間ブラシやフロスを併用する
- 歯科医院で受けたアドバイスをもとに磨き方などを改善してみる
最後に
当院では、このようにプラークの付着状況が見てわかる用紙をお渡ししています。

ある患者様は、初診時のPCR85.7%でしたが、次回のご来院まで衛生士さんのアドバイスをもとに自宅でのケアをしてきていただきました。

2回目ご来院時、PCR値は23.2%まで下がりました!目標の20%以下まで後少しですね。
このように、最初からPCR20%以下というのは意外と難しいですが、1、2回のご来院でPCR値が劇的に下がる方も多くいらっしゃいます。
歯科医院でのケアとお家でのケアを合わせて、一緒に健康的なお口を作っていきましょう!
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