2025年6月24日

こんにちは。武蔵境の下井歯科医院です。
以前ブログで根管治療についてご紹介しましたが、今回はそれに関連して、歯茎にできる要注意のサインであるフィステルについてご紹介します。
フィステルとは?
フィステルとは、歯茎にできるできものです。様々な原因により歯の根っこの先で炎症が起こり、膿が溜まってしまうと、外(歯茎)に膿の出口を作ります。
見た目はニキビのように赤みがかかっていたり、白く見えたり様々で、痛みはほとんどない方が多いです。膿が外に出たりご自身の免疫力によってはできたり消えたりする方もいらっしゃいますが、自然治癒するわけではないので根本的な治療をしないと意味がありません。
フィステルを放置すると、周りの骨を溶かしてしまうなど他の組織に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。症状が出ないことが多いので後回しにされがちですが、早めの歯科医院受診をおすすめします。
フィステルができる原因
虫歯
虫歯が大きくなり、神経まで達してしまい細菌感染が起きる場合です。
根管治療後の細菌感染
根管治療後に再感染を起こしてしまった場合です。
歯周病
歯自体に原因があるわけではなく、歯周病によって炎症が起こった場合です。
歯の破折
事故などでぶつけてしまったり、噛み合わせや力の問題で歯が割れたりヒビが入ってしまうことがあります。このヒビからも細菌は入り込んでしまうので、感染を起こすことがあります。
口内炎との違い
口内炎はフィステルとは違い、お口の中の粘膜に起こる炎症です。物理的に刺激が加わったり、ストレスや免疫力の低下によって痛みを伴うできものができます。
1週間ほどで自然に治癒しますが、なかなか治らなかったり痛みが強い場合は歯科医院の受診をおすすめします。
予防と治療
予防
歯の破折は仕方のないことが多いですが、それ以外の虫歯、歯周病に関しては毎日のケアでしっかり予防することができます。
また、虫歯ができた時点ですぐに治療をすることで、虫歯が大きくなったり根っこの先まで感染が広がることを防ぐことができます。
治療
フィステルができてしまったら、基本的にはその原因になっている歯の根管治療を行います。
歯周病が原因の場合はその治療です。
破折が原因の場合は、抜歯をした方が良いこともあります。症状がないと抜歯に抵抗があるかもしれませんが、感染が他の歯にまで悪影響を及ぼす可能性もあります。
まとめ
何事もそうですが、早期発見早期治療が非常に大切です。
ご自身のお口の中にフィステルかな?と思われるできものがある方、少しでも気になることがあればお気軽にご相談していただければと思います。
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