2025年3月18日

こんにちは。 武蔵境の下井歯科医院です。
虫歯予防にはフッ素が効果的とさまざまな文献で言われています。
今回は、フッ素の効果やどのくらいの濃度のフッ素を日頃の歯ブラシに取り入れれば効果的なのかについてお話します。
フッ素、フッ化物って何?
まず、フッ素やフッ化物とは何かについてお話しします。
フッ素(記号F)というのは、自然界に存在している元素です。土壌や海中にも含まれています。
フッ化物は、フッ素の陰イオンが含まれている化合物のことを指します。
歯磨き粉に入っているのはフッ化物ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化スズがあります。
歯科では、フッ素もフッ化物も大体同じ意味で使われています。
フッ素の効果は?
①歯の脱灰を抑える
→エナメル質には、ハイドロキシアパタイトという物質が含まれています。これがフッ素の効果でフルオロアパタイト、フッ化ハイドロキシアパタイトというより強い物質にパワーアップします。
②再石灰化を進める
→フッ素の作用で初期の虫歯が修復しやすくなります。
③プラーク内の細菌が酸を作るのを抑える
→プラークの中にフッ素が入り込むと、細菌が糖をエサにして酸を作り出すのを防ぎます。
歯ブラシが届きにくい奥歯や歯と歯の隙間などにもフッ素は広がりやすいので、虫歯になりやすい部位の予防にも効果的です。
フッ素の濃度はどれを選べばいいの?
歯医者さんやドラッグストアで歯磨き粉を購入するとき、皆さんはフッ素濃度を見て選んでいますか?
以下に、効果的なフッ素濃度をまとめます。
🔵歯が生えてから〜2歳:1000ppm 米つぶ程(1~2mmくらい)
※歯磨きの後に軽く歯磨き粉を拭いましょう
🔵3〜5歳:1000ppm グリーンピース程度(5mmくらい)
🔵6歳〜成人:1500ppm 歯ブラシ全体(1.5cm~2cmくらい)
※3歳以上は、歯磨きの後のうがいは軽く1回ゆすぐだけにとどめましょう
以前は歯が生えてから5歳までは500ppmを推奨していましたが、2023年に新しい基準になりました。
6歳以上では、パッケージにフッ素濃度1500ppmと書いてあるものをおすすめします!
まとめ
フッ素をうまく取り入れて、効果的に虫歯予防ができればいいですね。
当院でも虫歯予防に効果的と考える歯磨き粉をご用意しております。ご興味ある方はぜひお尋ねください。 また、ご自身が使っている歯磨き粉のフッ素濃度をぜひ確認してみてくださいね!
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